多汗症とは?
様々な原因でエクリン腺という汗腺から分泌される汗が、必要以上にでる症状、病気、または体質のことをいいます。症状は色々ですが、全身性多汗症、特定の部分(脇、手のひら、足の裏、頭など)にだけ起こる局所性多汗症があります。
治療方法
当院では、患者様に合わせて以下のような多汗症治療を行っています。
- 外用:汗水(かんすい)、パースピレックス、ディーバ
- 内服
- ボトックス注射(脇、頭)
1.外用
汗水(かんすい)
汗水とは?
塩化アルミニウムを主成分とする汗の量を減らすための外用液です。局所の多汗症(特に脇)の方には有効的です。
使用方法
局所を清潔に、通気よく乾燥させてから塗布して下さい。
脇に使用する場合は汗水を水道水で2~3倍に薄めたものを1日2~3回、足の場合は薄めずにそのままお使い下さい。驚くほど発汗が抑えられます。
パースピレックス(ロールオン)
パースピレックスは、長時間効果が持続する制汗剤(医薬品)です。汗の気になる部位(ワキ、手、足)に塗布することで、3~5日間の効果があります。これまでの制汗剤やデオドラント剤は効果の持続期間が短かったのに対して、パースピレックスは長い持続期間が特徴です。
※医療機関専売品(医薬品)の制汗剤のため、処方にて医師の診断が必要です。
D-series(デオドラントシリーズ)
D-seriesは、皮膚科専門医の協力のもと開発された汗臭、制汗、わきが(腋臭)対策のデオドラントシリーズです。気になる汗やニオイのエチケットとしてお使いいただけます。
D-bar(ディーバー)
- 直ぬりスティックタイプ(制汗スティック)
- 朝ぬるだけで夜まで効果が長時間持続します。ぬり直しの手間を省き、皮膚汗臭、制汗、わきが(腋臭)、足裏の臭いに効果的です。
- 使用方法 スティックの底部を回して1cm程度繰り出し、乾いた清潔な肌に3~4回ほど、ムラなく塗布してください。
- 特長 弱酸性
悪臭の原因であるアンモニアを中和・消臭します。
肌の弱酸性を保ち細菌の増殖や汗の臭いを抑えます。 - 配合成分
硫酸(AI/K、ミョウバン) 毛穴を引き締め、汗を抑えながら抗菌効果。
イソプロピルメチルフェノール 臭いの原因菌をしっかり殺菌。
D-tube(ディーチューブ)
- 直ぬりクリームタイプ(制汗クリーム)
- 朝ぬるだけで夜まで効果が長時間持続します。ぬり直しの手間を省き、皮膚汗臭、制汗、わきが(腋臭)、足裏の臭いに効果的です。
- 使用方法 適量をチューブから出し、乾いた清潔な肌にムラなく塗布してください。
- 特長 弱酸性
悪臭の原因であるアンモニアを中和・消臭します。
肌の弱酸性を保ち細菌の増殖や汗の臭いを抑えます。 - 配合成分
硫酸(AI/K、ミョウバン) 毛穴を引き締め、汗を抑えながら抗菌効果。
イソプロピルメチルフェノール 臭いの原因菌をしっかり殺菌。
D-powder(ディーパウダー)
- 直ぬりパウダータイプ(制汗パウダー)
- 多孔質で真球状のパウダーが汗の吸着と蒸れを防ぎ、さらさら感が長時間持続します。皮膚汗臭、制汗、わきが(腋臭)、足裏の臭いに効果的です。
- 使用方法 適量を手のひらなどに振り出し、乾いた清潔な肌にムラなく塗布してください。
- 特長 弱酸性
悪臭の原因であるアンモニアを中和・消臭します。
肌の弱酸性を保ち細菌の増殖や汗の臭いを抑えます。 - 配合成分
硫酸(AI/K、ミョウバン) 毛穴を引き締め、汗を抑えながら抗菌効果。
イソプロピルメチルフェノール 臭いの原因菌をしっかり殺菌
※パラベンフリー、鉱物油・動物由来原料不使用、アルコールフリー、無着色、無香料
D-shampoo(ディーシャンプー)
- 防臭シャンプー
- アミノ酸系をはじめとする洗浄成分を独自にブレンドし、頭皮にはやさしく汚れはしっかり洗浄し、髪や頭皮の臭いを防ぎます。
- 使用方法 頭皮と髪をお湯で十分に洗った後、適量をよく泡立て、シャンプーを地肌にゆきわたらせ、指の腹を使ってマッサージするように洗い、最後はよく洗い流してください。
- 配合成分
炭 不純物吸着作用で頭皮の皮脂汚れや毛穴づまりを改善し頭皮を健やかに。
オレンジオイル 頭皮の汚れやべたつき改善。
その他 カキタンニン、茶葉エキス、硫酸(AI/K、ミョウバン)、グリチルリチン酸2K、ダイズ種子エキス、ユーカリ葉油
D-wash(ディーウォッシュ)
- 防臭洗浄剤
- 2種類のアミノ酸系をはじめとする洗浄剤を組み合わせ、肌にはやさしく汚れはしっかり洗浄し、皮膚汗臭、制汗、わきが(腋臭)、足裏の臭いに効果的です。植物性グリセリン高配合で潤いを保ちます。
- 使用方法 適量を手のひらやタオルなどにとり、お湯を加えてよく泡立ててから洗い、よく洗い流してください。
- 配合成分
カキタンニン、茶葉エキス、硫酸(AI/K、ミョウバン)、グリチルリチン酸2K、ダイズ種子エキス、ユーカリ葉油
2.内服
漢方や抗コリン剤を保険適応内で処方しますので、ご相談ください。
3.ボトックス注射(脇・額の際)
ボトックスとは?
ボトックス®には、発汗を抑制する作用(効果)があります。 汗の多い部分にボトックスを注射することで、汗の分泌量を減少させます。 治療効果の持続期間は、約4~9ヶ月です。
※治療効果や持続期間には個人差があります。
施術方法
ボトックスを脇または額の際に注入していきます。注射による痛みを軽減するために、あらかじめ局所麻酔薬のクリームなどを塗布し、冷却しながら注射を行うことで痛みを軽減できます。