トレチノイン・ハイドロキノン療法

自宅でケアできる医療用のシミ外用薬

トレチノイン

トレチノインとは?

トレチノイン
トレチノインとは、ビタミンA誘導体のことを言います。

生理活性(健康な身体のバランスを守るのが生理活性物質で、身体の働きを調整する役割をもった物質になります。生理活性はその作用のことを言います)はビタミンAの50~100倍とされており、アメリカでは、FDA(食品医薬品局)認可を受けている安全性の高い薬品です。日本では、医師の院内製剤としてのみ処方できる薬品です。

トレチノインの効果

トレチノインは、表皮のターンオーバー促進、表皮角化細胞増殖促進作用があり、表皮メラニン(メラニン色素)の排出や、角栓を剥がし毛孔からの内容物の排出も促す働きをを持っています(それとともに皮脂の分泌を抑制)。

※漂白作用のあるハイドロキノンと併用することで、メラノサイト(シミの元)を抑制し、シミ治療に高い効果を発揮します。「東大式トレチノイン・ハイドロキノン漂白療法」

適応症状

シミ(肝斑、炎症後色素沈着、日光性(老人性)色素斑、そばかす(雀卵斑))、ニキビ

トレチノインの使用にあたり

  • 使用期限は処方から2ヶ月間です。※要冷蔵保管
  • 薬の効果により、2~7日間は軽い赤み、かさつき、痒みが出たりすることがあります。※刺激が強すぎるようでしたら受診ください。
  • 紫外線の影響を受けやすくなりますので、使用中のUVケアはしっかり行う必要があります。
  • 妊娠中や妊娠の可能性がある場合で使用しないでください。
  • 0.05%トレチノイン1本(5g):3,000円(税抜)
  • 0.1%トレチノイン1本(5g):4,000円(税抜)

 

ハイドロキノン

ハイドロキノンとは?

ハイドロキノン
ハイドロキノンとは、‘肌の漂白剤,とも呼ばれ、その効果はアルブチンやコウジ酸といった美白効果のある成分の約100倍と言われています。

ハイドロキノンの効果

メラニンを合成する酵素・チロシナーゼの働きを弱め、メラニンを作り出すメラノサイトの数を減少させる効果があり、できてしまったシミを薄くしたり、シミを作らせないため‘肌の漂白剤,と呼ばれています。

適応症状

シミ(肝斑、炎症後色素沈着、日光性(老人性)色素斑、そばかす(雀卵斑))

ハイドロキノンの使用にあたり

  • 使用期限は処方から2ヶ月間です。※要冷蔵保管
  • 使用前に、手首などでパッチテストを行ってください。使用中に強い刺激を感じた場合は、使用頻度を下げるか中止し、受診ください。
  • 紫外線の影響を受けやすくなりますので、使用中のUVケアはしっかり行う必要があります。
  • 3.9%ハイドロキノン軟膏タイプ1本(5g):2,000円(税抜)
    ※パウチのサンプルのご用意がありますので、アレルギー確認ができます。
  • 5%ハイドロキノン・7%アスコルビン酸1本(5g):3,000円(税抜)

 

使用方法(使用の流れ)や注意事項

洗顔
クレンジング、洗顔でお肌を清潔な状態にして、化粧水でお肌を整えます。
トレチノインを塗布
患部からはみ出さないように、綿棒を使って塗布します。
ハイドロキノンを塗布
患部に塗布したトレチノインが完全に乾いたら、患部より広めにハイドロキノンを塗布します。
保湿
乳液やクリームで保湿します。
  • 朝にお出かけする前には、必ず日焼け止めを塗ってください。
  • 始めは赤みなどが出ることがありますが、継続することで軽減されます。
  • シミや肝斑の治療は、通常2~3ヶ月間を1クールとします。1クール後は、1~2ヶ月間薬の使用を止め、改善が見られないようであれば再開するか、他の治療方法に変更します。
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